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2005/06/01 (Wed) 『ネイキッド』

とは、杉浦リョーコさん著(講談社)の小説です。

この小説は、購読無料の携帯サイト(The Newsという情報バラエティーみたいなサイト)に毎日ちょっとづつ掲載されています。
暇つぶしに読み始めたのですが、これが結構面白くて、早く続きが読みたくなり、今日本屋で全部立ち読みしました。
(これは、サイトの「ちょびっと見せて買わせるぞ」的趣旨にずいぶん反していると思いますが。)

簡単に言うと「青春・恋愛・成長もの」。
主人公は予備校生。よりストイックな生活を求めて親戚の家での疎開(?)生活を開始します。
そこで、まあいろいろあるんですが、特に目の覚めるような出来事が起こるわけではありません。でも前編を通して流れている雰囲気が気に入りました。

小説の中で、疎開先のおばさんが、「男の人の気持ちってわからない・・。」と悩む主人公に対し、

「『わかっちゃった』と思ったらそれで終わり。」

というようなアドバイスをする場面があります。
そのおばさん、少し過激な思想の持ち主で、

「例えば、援助交際も別に反対はしない。」

的なことをのたまうんですが、それに続くセリフが、

「いろんな経験をして、羞恥心だとか後悔の念だとか罪悪感だとかを味わうのはとっても大切なこと。」

というもの。そして、

「でもそれで、大人の世界はこんなもの、とか、男の人ってこんなもの、というように、『わかって』しまったら悲しいよね。」

と言います。

このセリフ、人間のある一面を鋭く表現していると思いませんか?
私自身、何か自分の手にもてあますような大きな感情に対して、「所詮こんなもんだよね、わかったよ」と言って、片付けていることがあるような気がして、はっとさせられました。
無意識のうちに、傷つかないように、自分を守っているのかもしれません。

「全然わからなく」て、「理解できない」からこそ、「わかろうとする」その先があって、楽しいじゃないか。
「わかっちゃった」ら、つまんないよ。
って、本に言われてる気がして、ぞくぞくしました。

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