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2005/11/12 (Sat) 人間は忘れる

生き物です。
私もずいぶんいろんなことを忘れてきた気がする。

つい先日、なっちゃん(妹)のブログにおじいちゃんの死に関する記事を発見した。
父方の祖父の死はこの5月に訪れ、当時母方の祖母が体調を崩していたこともあり、我が家は実に混沌としていた。
祖父は肺ガンと肺気腫を患っていたため、最後までとても苦しそうで、でも当人たっての希望により、ぎりぎりまで自宅療養という形で家にいた。
横になると苦しいという祖父を、叔母や従兄弟や妹弟や母は寝ずの看病で、文字通り「支え」てた。
私も看病したことはあるけれど、正直なところ面倒だなと思ったこともあったし、「忙しい」とかこつけて、他の家族より熱心ではなかった気がする。

もちろんおじいちゃんに死んで欲しいなんて思わなかった。
だけど、八方手を尽くしても治らなかったおじいちゃんの病気を、家族の気合もしくは愛で治せるというような考え方には異論があったし、ほとんど一睡もしないで倒れそうになっている家族を見るたび、おじいちゃんは病院に入った方がいいのではないかという疑問が頭をもたげた。
おじいちゃんに優しくしたい、少しでも苦しみを和らげてあげたいとは思ったけれど、一秒でも家族が側についていないと寂しくていられないというのは、おじいちゃんのわがままだし、私はそれを全て受け止めることはできないと思った。

病床で人がどれだけ寂しいかは想像だにできない。
死ぬかもしれない、そんな恐怖と戦いながら、肉体的にも精神的にも苦しみながら生きるのは経験したものにしかわからない孤独だろう。
ましてや齢21年、精神年齢はもっと下であろう私は全くわかっていないだろう。
そこを押して言いたい。
人間は一人だ。
どんなに愛し合っている家族でも恋人でも友達でも完全に1つになることなんてできないし、一人と一人が寄り添っているのだと思う。
その人の寂しさや悲しみに共感したり、喜びや幸せを祈ったりすることはできてしかるべきだと思うが、それはその人のものであって、それ以外の何者のものでもない。
それを忘れてしまうと、自分以外の人への思いやりがなくなってしまうのではないか。
「なぜこの人は私の気持ちがわからないのだろう」、「こんなに苦しいのに」そんな気持ちばかりになってしまって。
その人の感情は本人が背負って、もう一人の人がそれを慮る、その繰り返しで愛情が生まれるんじゃないかな。

ずっと側にいた人がいなくなってしまう喪失感は、「私の」喪失感であり、「私の」悲しみだ。
いなくなった人のものではない。
もちろん、それは他のものでは埋められないけれど、時が忘れさせてくれることを信じたい。
誰かがいなければ成り立たない「私」なんてないと思う。
愛する人がいなくなって絶望してる、悲しみにくれてる、でも呼吸している、声を上げている。
でもその時点で自分は生きている。
それだったら、その人の幸せを祈って、私も幸せになるように日々を過ごしたい。
その人の「私の側ではない」ところで感じる幸せを喜びたい。

おじいちゃんの天国での幸せを心から祈ってる。
私も自分の人生を幸せに暮らしたい。
生きている幸運と私を慮ってくれる周りの人に感謝しながら。

なくなる間際、子供のようだったおじいちゃんをもっと慮ることができなかった私は、本当にわがままなただの子供だ。
それだけは忘れずに、成長したいと思う。


今迄で一番上手く表現できなかったけれど、一番表現したかったこととしてここに残しておきたいと思います。

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おひさしぶり。コメントしてなかったけどちょくちょく覗いてたよ♪

この文章読んで、天国のおじいちゃん喜んでるだろうなぁ。私もね、じーちゃんばーちゃんがもう揃いも揃ってぼけちゃったり体壊したりしているんだけど、優しくして上げたいってすごく思うのに、でもいろいろ理由付けて会いにいかなかったりする自分によく自己嫌悪を感じてしまう。何十年も一生懸命生きてきたおじいちゃんおばあちゃんには、最後くらいわがまま言わせてあげたいしそれに応えてあげたいって、頭では考えてるのにさー。はたはるの文章を読んで、もうちょっと、優しくしてあげようって思いました。

2005/11/13 23:40 | [ 編集 ]


 

ありがとうー。
なんだか最近いろいろあって、ちょっと熱く語ってしまいました。
でもそう言ってもらえるとありがたいです:)
私もよくブログ読ませてもらってるよ!

2005/11/14 12:27 | はたはる [ 編集 ]


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